大陽寺とはどんなお寺なのでしょう。

鎌倉幕府の治世、1313年に開山。現在ではグルメとパワースポットのひしめく関東有数の観光地となった秩父に所在。

でも大陽寺をグーグルマップで調べてみると、見渡す限りの等高線に囲まれています。
地図情報の上では何もないように見えます。しかし、そこには確かに「何もない」が在ります。

建造物のない自然豊かな景色が在り、時計に縛られない時間の流れが在り、灯のない夜の闇が在り、携帯電波の届かない生活が在るところです。

 

とりあえず、宿坊としての大陽寺の施設情報をまとめておきます。
最初にことわっておきますが、ちょっぴりステキに不便です。


【交通】

最寄り駅は三峰口駅。最寄りといっても、そこから歩くと2時間かけてのハイキングになります。ちなみに電車は1時間に1~2本。不便ですね。
歩くのはさすがに大変なので、三峰口駅まで車でのお迎えも可能です。
大陽寺には駐車場もありますので、運転ができる方は車で直接来ることもできます。
イベント開催時は西武秩父駅から送迎バスが出ることもありますので事前にご確認ください。


【お部屋】

男性・女性でざっくり部屋分けをし、自分で布団を敷いて川の字で寝ます。


【食事】

住職特製の精進料理です。
本堂の大広間に机を出して座布団を並べ、宿坊参加者が隣り合わせ向かい合わせで食卓を囲みます。ごはんと汁物はおかわり自由、嬉しいですね。


【お風呂】

住職手作りの露天風呂が1つあります。一度に3人くらい入れます。声を掛け合って、空いているときに入浴しましょう。露天風呂は離れにあるため、雨の日は傘が必要です。


【お手洗い】

男女兼用の共用洋式トイレが2つ。お掃除が行き届いているのと、みなさんの心がけにより、お手洗いはきれいです。


【アメニティ】

ボディーソープ・シャンプー・リンスは露天風呂にあります。ドライヤーは2つほど。
タオル・歯ブラシ・パジャマはないので持参しましょう。近くにコンビニはありませんので、くれぐれもお忘れのないように。


【その他】

コンセントは何口かあります。

犬がいます。わんぱくで、なおかつリードにつながれていないので、本堂の中に入ってきたり、目を離した隙にクツを持って行ってしまうことがあります。困っちゃいます。

山なので、朝晩は冷えます。たとえ夏といえども防寒は油断なりません。

 

「おもてなし」が魅力の、他の宿泊施設と比べると、面倒くさいかもしれません。
でもその面倒くささが、もしかしたら最大の魅力かもしれません。
「どういうこと?」と思われるでしょう。その答えはここには書きません。ご自身で確かめてみることをおすすめします。

 大陽寺と九輪草