ゆく人くる人(9月のヨガ月間ふりかえり)

2018年の9月は、ヨガリトリート月間でした。
さらに10月初週の三連休もヨガリトリートだったので、6週連続でイベントが続きました。
ご参加いただいたみなんさん、ありがとうございました!

▼開催された日程につきましては、過去のおしらせ記事をご参照ください
2018年9月は毎週ヨガ!
西武トラベルさん企画のおしらせ(2018年9月29日~30日)
2018年10月の体育の日もヨガリトリート

年代・性別・国籍も実に様々な人々が、大陽寺を訪れます。
こうして並べた集合写真は、その性質上、構図はほとんど同じです。

でも写っている方にとっては、その1枚からたくさんの記憶を引き出すきっかけになる、大切な1枚であることでしょう。
それは精進料理の味であったり、交わした会話であったり、正座の足の痺れだったりするかもしれません。

大陽寺では多くの方が写真を撮って帰ります。
そしてSNSで発信し、投稿を見て新たにいらっしゃるお客さんも最近では増えているようです。

見るもの全てが珍しく「画になる風景」を切り取るのに、大陽寺は格好のスポットではあります。
しかし、写真という記録媒体には収めることのできない、でも公に発信するにはあまりにも些細な、そんな出来事こそ実は心に残り続けたりします。
心にひっかかった、誰とも共有できない何かがあったなら、それは大切にしていただければと思います。

 

今回、宿坊体験後に感想のご連絡をくださった方がいました。
その方は、科学と宗教の関係について法話を通じて新たな発見ができたようで、
「同世代の友人とこういう話をすると浮いてしまうけれど、他にお泊まりの方と落ち着いてお話ができたのも有り難かったです。」というお言葉が添えてありました。

自分の事をよく知らない遠い人に対するほうが、内に滞留している何かを素直に出てしまうことがあります。
そして自分の事を知らないが故に、普段は省略してしまうような説明も必要になります。
友人とは雰囲気で理解し合っていたことを、わざわざ言葉にする段階をふむことで、目をそらしていた感情に気が付くこともあるでしょう。

宿坊体験のプログラムは同じでも、その日に集まったメンバーによって宿坊の雰囲気は全然異なります。
偶然同じタイミングで宿坊に行く予定をたて、住職に電話がつながり、わざわざ山奥まで泊まりに行くという行動をおこさなければ、顔をあわせることはきっとありません。

最近は個室にテレビも完備したホテルのような宿坊も現れるなかで、相部屋でテレビなしの大陽寺はホスピタリティに欠けるとも言えます。
しかしながら、その欠けた部分をみなさんが補完することを、魅力に感じてくださる方もいます。
場合によっては、この環境が合わない方も、もちろんいらっしゃいます。そういうこともあるでしょう。

すべて世話してもらえる「おもてなし」に退屈しを感じたら、ものは試しと思ってお越しください。
リピーターも、もちろんお待ちしています。子犬はぐんぐん大きくなっています。

なお、住職は毎週たくさんの人を迎えそして見送るため、再会しても前回のことを覚えていない場合がしばしばございます。
秩父の山のように深い心で、ご容赦くださいませ。